byul&GT

トレブルフックの防錆比較実験

2024-06-11

実験方法

使用したフック
実験に使用したフックはがまかつSpMH、カルティバSTX-38ZN、カルティバST-46、BKKの4種類で防錆方式は表1に示す。

表1

製品防錆方式
がまかつSpMH#10亜鉛めっき
カルティバSTX-38ZN#8亜鉛めっき
カルティバST-46#10すずめっき
BKK#10亜鉛めっき

実験方法1(すすぎなし)
各製品をそれぞれタッパーに分け3.4%の食塩水に浸け12時間後に食塩水から出し何も手を加えず12時間放置するを繰り返した。

実験方法2(すすぎあり)
各製品をそれぞれタッパーに分け3.4%の食塩水に浸け12時間後に食塩水から出しぬるま湯でよくすすぎ水分をふき取ったのち12時間空気中に置いておくを繰り返した。

実験結果

実験を終えるのに要した期間は175日で約6か月かかった。全期間を終えた視点での錆びにくさは、「すすぎあり」ではBKK、カルティバSTX-38ZN#8、カルティバST-46#10、がまかつSpMH#10の順で錆びにくかった。「すすぎなし」ではBKK、カルティバSTX-38ZN#8・がまかつSpMH#10、カルティバST-46#10の順で錆びにくかった。途中経過の時点でも順位の入れ替わりは数回あったが概ねそのようになった。

途中経過のそれぞれの状態の比較を以下に示す。

7日後

上段:すすぎなし
下段:すすぎあり

すすぎなしのカルティバST46のみ股のところにうっすらと赤さびが発生した。その他は変化なしであった。

25日目

どれも予想以上に錆びにくくほとんど変化がなかったが25日目ですべての機種に変化が出始めた。

上段:すすぎなし
下段:すすぎあり

すすぎなし

製品錆び
がまかつSpMH#10黒ずんできたのを初確認
カルティバSTX-38ZN#8完全に光沢がなくなる
カルティバST-46#10股のところに薄い赤さびが前回より少しずつ濃くなってきた
BKK#10ほぼ新品

すすぎあり

製品錆び
がまかつSpMH#10黒ずみとかすかな肌荒れを初確認
カルティバSTX-38ZN#8光沢がなく、肌荒れひどくなってきた
カルティバST-46#10ほぼ新品
BKK#10かすかに黒ずみ始める

がまかつSpMH

黒ずんできた、分かりやすいように新品と並べての撮影した。これは亜鉛めっきが機能している証拠である。不思議なことにカルティバの亜鉛めっきと同じくがまかつもすすぎありの方が黒ずみが濃くフックのカーブののところにかすかに肌荒れが出てきている。


カルティバSTX-38ZN

がまかつと同様すすぎありの方が肌荒れの進行が速い。まだ赤さびは出ていない。


カルティバST46

すずめっきの方は亜鉛めっきと違い水ですすいだ方が錆びていない。すずめっきはシンプルに水分と酸素を地肌に触れなくするという仕組みなので、塩分を取り除いたほうが錆びないと考えられる。

BKK#10

BKK#10はほぼ新品の状態のままだった。しかしここでも不思議なことにすすぎありの方がかすかに黒ずみ始めていて、右の針のカーブの部分に黒いしみのような肌荒れが認めらた。

続く

考察

🚧鋭意執筆中。しばらくお待ちください。

フック

Posted by UL&GT