2020年問題 ガセネタ&しったかが大発生している件

2019-12-15

「2020年に日本全国でリリース禁止なる」と、既成事実であるかのように言う方が、ネット上にボウフラのようにうじゃうじゃ湧いているので

きっちりと根拠を示して、「2020年問題」とやらを解説します。

その前に「今回の文章は少しきつくない?」と感じている方がいらっしゃるかもしれませんね。

はい!今回の私はほんの少し怒ってます。何に怒っているのか?

それは、「情報発信するならちゃんと根拠ぐらい示せよ」って言う事です。

根拠がなくてもせめて情報源ぐらい書けよってことです。まさか憶測と妄想をもとに思いつきで書いているんじゃないでしょうね、「2020年問題」諸君!

あなたがたの無責任な記事で、どれほどの読者が混乱していることか。

では本題に入ります。

2020年問題? ガセネタ&しったかが大発生しています。

安心してください、2020年もバス釣りはできますよ~

なんの根拠もなく、2020年に日本全国がリリース禁止になると断定している人がいますが根拠がないので気をつけてください。

では根拠を示しながら解説していきます。

「2020年問題」とは何なのか?


2020年問題とは、だれかが勝手に言いだした言葉で、おもに「2020年に全ての都道府県でブラックバス等のリリースが禁止になるかもしれない」という内容のものが、ネット上に飛び交っています。

もちろんこれはガセネタなんですが、ほかにもいくつかガセネタが見受けられますので、順番に否定しておきます。

ガセネタ① 2020年に全ての都道府県でブラックバス等のリリースが禁止になるかもしれない

結論ならない。飛躍、妄想、読解力不足でしょう。

これは、かも知れないということですので、罪はそれほどないのですが、しかしそのあとがまずい。「外来種被害防止行動計画」というのをさも根拠らしく持ってきているんです。

これを読んだ読者さんは、根拠があると勘違いしてしまいます。せめて「外来種被害防止行動計画」のどこの部分をどう読んだら、上記ような解釈ができるのかという事を自分なりにでも説明してください。

ガセネタ➁ 「かもしれない」ではなく、断定してしまっている。

結論⇒うそ、フェイクニュース 現時点で政府も都道府県もそのようなことは発表していません

フェイクニュースです、即刻あらためてください。

ここはこれ以上説明する必要はないでしょう。

ガセネタ③ 意味不明ではありますが、一応紹介しておきます。


このような記事が見受けられました、「2020年から条例ではなく法令(?)ができて、国家予算を投じてバスを根絶する。法案(?)問題」といった内容でした。

結論⇒ウソ現時点でそのような法律は公布(発表のような意味)されていない。

この文章からでは、何をおっしゃりたいのかよく分からないのですが、おそらく「法令」というのは法律という意味で使ってらっしゃるのでしょう。

もちろん現時点でそんな法律は政府も公布(発表のような意味)していません。

また「法案」なんですが、これはおそらく意味を分からずなんとなく使ったんでしょう。なのでつっこまないことにします。

ちなみに「法案」とは法律案のことでして、参議院と衆議院の両方で可決されて法律となります。そのあとに国民に公布されて、一定期間を経て施行されるという流れになっています。

最後に一言いわせてもらいますが、ネットでなにか情報発信するのなら、もう少し勉強してほしいものです。

2020年問題って結局なんや?

結論から言いますと、「2020年問題」とは根拠もなくネット上で自然発生的に生まれ広がったものです。

「2020年に日本全国でリリース禁止になる」なんてことは、政府が発表したことでもなければ、都道府県が発表したことでもありません。

では何がもとで、2020年に全国でリリース禁止になる「かも知れない」とか、「その可能性が高い」とか、ましてや「決定している」、などといった話がでてきたのでしょうか?

この話題を取り上げているサイトには、根拠も情報源も示していないものがほとんどなのですが

それ以外のサイトでは、ほぼ全てのサイトで 『外来種被害防止行動計画 』という言葉が出てきます、その計画は2020年までの目標を定めたものです。

はい、ビンゴ!これですね、これを見た誰かが最初にさわぎ始めたのでしょう。

では、 『 外来種被害防止行動計画 』を見ていきましょう。

外来種被害防止行動計画とは


いったん結論をいいます。

外来種被害防止行動計画とは「生物多様性条約第10回締約国会議」で設定された、「個別目標9」という目標を達成するための行動計画です。

法律ではありません。

見てのとおり日本だけの話ではないので、結構ややこしいいんですよ。

なので、順を追って説明します。

まず2010年10月に「生物多様性条約第10回締約国会議」が名古屋で行われました、議長国は日本です。

まずその会議で20個の「愛知目標」という名の目標があげられました。そしてその中に侵略的外来種に関するものとして「個別目標9」と呼ばれる目標が設定されました。

ちなみに9番目にあるから「個別目標9」です。

要は、外来種被害防止行動計画というのは、この個別目標9を達成するための行動計画です。

そして、これは2020年までの目標設定です。

どうやらこの個別目標9から、「2020年問題」という言葉がネット上に出てきたみたいなんです。

ではこれから、個別目標9について説明します。

補足
「外来種被害防止行動計画」は2019年をめどにに見直されるみたいです。

第2章 実施状況の点検と見直し
2017(平成29)年度を目途に進捗状況を把握し、2019(平成31)年度を目途に行動計画の実施状況の点検と見直しを実施。

外 来 種 被 害 防 止 行 動 計 画 ~生物多様性条約・愛知目標の達成に向けて~ 環境省 農林水産省 国土交通省

個別目標9とは


では、外来種被害防止行動計画の目標となった個別目標9とはなんなのでしょうか?

環境省のサイトから引用します。

このうち侵略的外来種に関するもの として個別目標9「2020 年までに、侵略的外来種とその定着経路が特定され、優先順位付 けられ、優先度の高い種が制御され又は根絶される。また、侵略的外来種の導入又は定着 を防止するために定着経路を管理するための対策が講じられる。」が設定されました。

外 来 種 被 害 防 止 行 動 計 画 ~生物多様性条約・愛知目標の達成に向けて~ 平成27年3月26日 環境省


ようするにこの目標を達成するための行動計画です。

さてこれを見て、いったいどこから「2020年に全国でリリース禁止になる」という結論になるんでしょうか?

もう、読んでそのままとしか言いようがないじゃないですか。

おそらく定着経路というキーワードに反応したのではないでしょうか?
しかし、定着経路の定義に関しての明確な記述はありませんでした。

私が『外来種被害防止行動計画』を読んで受けた印象では、「定着経路」というのは外国からの貨物にまぎれていたとか、靴に種がくっついて運ばれたとか、非人為的な原因での定着に対しての意味合いが強い気がしました。あくまで私の印象ですが。

ですから、「 外来種被害防止行動計画でリリース禁止になる」と言ったところで憶測でしかないんですよ、いやここまでくれば妄想というべきレベルですね。

ましてや、リリース禁止になると断定している人にいたっては、まさにフェイクニュースの類です。

この計画って122ページあって、全部読むのはなかなか骨の折れる作業でした。

良かったら読んでみて下さい。『外来種被害防止行動計画』

まとめ

まだまだバス釣りはできますので、悲観的にならなくても大丈夫です。

2020年に全国でリリース禁止になることはありません。

法律も条例もいきなり「ほい、できました」というような簡単なものではありません。

そして現在、政府も各都道府県も、どこも何も発表していませんし。
まだ何も決まっていないのです。

また、 外来種被害防止行動計画が公表されたのは2015年です。それから4年たちますが、リリース禁止の条例があるのは滋賀県と佐賀県だけです。(漁業法がらみで禁止されている県は13県あり)
参考⇒リリース禁止都道府県一覧

とはいえ、今後リリース禁止になる県が増えてくるという懸念は常にあります。
しかし、それはこの行動計画があってもなくても、今後も続くことなのです。

ちなみに私としてはかなり楽観的です。
リリース禁止の県が増えるとしてもほんのわずかずつだろうし、ブラックバスなんてどうだっていい県もたくさんあります。大阪とか(笑)

むしろ、「どこどこにチヌを釣りに行く。どこどこに鮎を釣りに行く」と同じように、バスもそうなるとしたら、素晴らしいではないですか!

今回は何かの役に立つというような内容ではありませんでしたが、読んでいただいてありがとうございました。