簡単シンプル!PEラインとリーダーの結び方。【沖縄遠征で使用していました】
私が沖縄に住んでいたころに使っていた、結び系ノットの中では簡単最強の結び方をお教えします。道具なしで作れてすっぽ抜けることもありません。
特徴
強度面では摩擦系のFGノットの劣りますが、道具なしで、簡単確実、失敗しにくく、FGノットと違いすっぽ抜けることもなく、現場でできるので実戦的であります。
| 当システム | FGノット | |
| 結節強力 | 60% | 90% |
| 難易度 | 容易 | やや難 |
| 習得のしやすさ | 10回ぐらい練習すればできるようになる | 修行が必要 |
| 完成度のばらつき | 誰がやってもちょっとミスっても60%がいつでも出る | うまくできたと思ってもすっぽ抜けるケースがあり、完璧でなければならない。道具推奨 |
作り方
手順1、まずダブルラインを作る
最低40センチのダブルラインを作ります。
ダブルラインは何ノットで作るか
ほとんどの方はなじみがあって実績もあって、かつ情報がよく転がっているビミニツイストでやることになると思います。
ビミニツイストの最大のメリットはある程度練習したら結節強力が最低でも60%は出るというところにあります。この強度のばらつきが少なく、ちょっとミスっても60%は必ず出るというところが極めて大事なポイントなのです。
ちなみにビミニツイストの結節強力を80%以上出せるという方もいるのですが、私は不器用なのでどうしても調子のいいときで80%しか出せませんでした。ひどいときには60%というときもありましたね。しかしひどいときでも60%出るということなのです。
もう一つのダブルラインの作り方に三つ編みというのがあります。結び系ノットの強度はダブルラインの付け根に依存しますので(弱いリーダーを使った場合は当然弱いほうが切れる)、切れるときはここが切れます。ですのでダブルラインは結束強力の高い三つ編みで作るのが理想なのですが三つ編みは難しいのでビミニツイストが現在主流となっています。究極の強度を求めたい方は三つ編みにしてください。
三つ編みのやりかた⇒ygkよつあみのサイト
手順2、リーダーを使うぶんの長さに切っておく
このノットでは最初に使う分の長さのリーダーを切っておきます。当然結び目で消費されるぶんの長さも考慮してください。
手順3、ダブルラインの先っぽにリーダーを仮止めする
ダブルラインと切ったリーダーを仮止めします。ダブルラインとリーダーを全体で一本の糸とみなして作業をしていくためです。かた結びでいいです。

あとあと外れてしまったらめんどくさいのでぎゅっと結んでください。

上は悪い例です。仮止めして余った端っこの部分は限界まで短く切ってください、後々作業効率にめちゃくちゃ響きます。
手順4、リーダーの先端を折り返す
さきほど全体で一本の糸とみなすといいましたが、その一本の糸でダブルラインを作るんです。

オレンジ色のラインがリーダーです⇩

手順5、スパイダーヒッチで結束します
スパイダーヒッチというのは、簡単にダブルラインを作るために考案された、昔からある結び方です。これを利用して大きなダブルラインを作ります。
→スパイダーヒッチ(ヤマハの釣りサイト)


手順6、カットすると完成
大きなダブルライン(わっか)を切り離すとラインシステムの完成です。


完成です。
なれたら最初でやった仮止めをしなくてもできるようになります。
→スパイダーヒッチ(ヤマハの釣りサイト)
スパイダーヒッチの補足
補足1
スパイダーヒッチはネットでは2種類のやり方が存在するようですが、上で紹介したやりかたが主流ですので、それに従ってください。
補足2
最初はラインシステムではなく、PEラインのみで練習してください。原理を学びたければナイロンラインでやってみてください。それでできるようになったら、ラインシステムに応用してください。そのほうがラインと労力を無駄にせずに済みます。
補足3
リーダーが三号以上になってくると巻き数は3回で十分ですが技術的に不安があれば4回巻いてください、しかしこぶは大きくなります。それ以下のリーダーであれば4回巻きつけてください。
理論上結び系では最強
最強ってなんやねん、子供かよ。みたいな感じですが、ラインシステムの原理を理解すれば最強と言えるのです(結び系ノットでは)。なぜかと言えば、上の方でも言いましたがラインシステムはダブルラインの付け根で切れます。(ただし、弱いリーダーを使った場合は当然弱い側が切れますが)つまりいくらリーダーとダブルラインとの結束にこだわって難解なノットをごねごねやったところで、切れるのは結局ダブルラインの付け根です。
では、リーダーとダブルラインとの結節強力はどうなるのでしょうか、まずPEラインの結節強度は50%です。一回結び目を入れると強度が半分になってしまうということです。そこでダブルラインを作ると半分の2倍で結節強力が100%出ることになります。
ですので、簡単に結べてすっぽ抜けないスパイダーヒッチならば結節強力100%という計算になり、100%なので最強と言えます。他に100%出るノットがあっても100%タイで最強と言えます。
ラインシステムにおいてここの理解は大事です、パズルのように頭がこんがらがりますが、理解してください。
当ラインシステムのメリット
このシステムのメリットは3つあります。すべて最大のメリットなので順不同です。
簡単
スパイダーヒッチという簡単で由緒正しいノットを使いますので何度か練習すればすぐにできます。ダブルラインのやり方をすでに習得してる方は特に簡単です。
システム全体の強力が安定して最低60%出る
※まずおさらいです、何の60%かというと、一回も結ばれていない状態のPEラインの直線強力(一番強い状態)の60%です。
結節強力はFGノットにかないませんが、安定して確実に60%は出て、FGノットのように失敗してすっぽ抜けることはありません。
私にとってこの「安定して」というところが実戦ではものすごいメリットです。また強力は60%しか出ないですが60%出ると分かっていればそれをもとにシステムを設計すればいいのですから、問題にはなりません。
結びこぶが小さい。結び目のリーダーを切ったあとがリール側を向いている
他の結び系ノットに比べて結びこぶが小さいのでガイドの抜けがいいです。またノットのリーダーの切ったあとがリール側を向いているのでガイドに引っ掛かりにくい気がします。高速度カメラで観察したわけではないのですがそう感じます。
当ラインシステムのデメリット
デメリットもあります。
FGノットより弱い
FGノットの結節強力が90%、当ラインシステムが60%です。
結びこぶが2か所できる
ダブルラインを作るのでダブルラインの付け根と、ダブルラインとリーダーとの結束部分の2か所に結び目ができます。
FGノットとどっちがいいか
それはFGノットのほうが強いのでFGノットが理想です。
FGノットは摩擦系ノットといわれ、ダブルラインを作らずに直接メインラインとリーダーをつなぎ、結節強力が90%出ます。ダブルラインを作らないのですからダブルラインの付け根で切れるということもなく、システム全体の強力がそのまま90%出るという驚異のシステムで、ラインシステムに革命を起こしました。当然安定してFGノットができる人はこっちの方がいいです。また、大きなこぶができないので、小さなガイドのロッドを使って繊細な釣りをするようなシーバス釣りでは何とかして習得したほうがいいという人もいるでしょう。
しかし、結び方が難しい、失敗したらすっぽ抜けるというデメリットがあります。つまり簡単に安定しないのです。不器用ではないが特段器用でもない私にとってはこのデメリットは怖いです。
今はノットアシストのような器具もありますので、それを利用すればもっと簡単に安定して結べるかも知れませんが、私はずっとダブルライン派ですのでFGノットを突き詰めたことがなく深いところまで語れません。
理想はFGノットですが、当システムのメリットが生きてくる状況にある方はぜひどうぞ。
オルブライトというへなちょこノット
PEラインが生まれて30年たち、その間さまざまな結び方が考案されたにもかかわらず、いまだに検索すればオルブライトノットが好意的に紹介されています。しかし私がもし釣り初心者の友達に、ラインシステムを教えるのであれば、オルブライトノットは絶対に教えません。
そもそもなぜ私がラインシステムを本格的に練習しはじめたのかというと、このオルブライトノットのへなちょこぶりに何度も泣かされたからなんです。
20年くらい前に私が沖縄に移住したころ、当時のシーバス釣りの方がこぞって使っていたのがオルブライトノットでした。そのころは情報があまり出まわっていなかったので、大物釣りに関して右も左も分からなかった私は、オルブライトノットをうのみにして使うしかなかったのです。そしていざ釣りをはじめると、それはもうプチプチと切れるんですよ。初めてかけた小さいGTがとれなかったのがくやしくて、家に帰ってはせっせとオルブライトノットを練習していました。
そしてある日ついに目の前で1メートルぐらいのGTがわたしのルアーを食ったんですよ。あの瞬間は今でもはっきりと覚えています。リーフの陰からヌヌッとでてきてノソッとくったんですよ。なんたる堂々とした風貌、たちふるまいか!私のルアーを食ったのが見えた瞬間私は心の中でガッツポーズをしました。今日のラインシステムは完璧だと。
そして私は渾身のあわせをくれました。と、その瞬間...
スンッです、音もなく何の手ごたえもなくです。きっと丸のみされて歯で切れたのに違いないと思いました、しかしそうではなかった。そしてラインを回収しました、切れた場所はリーダーと道糸の結束部分でした。切れたところを見て私は唖然としました。実はすっぽ抜けていたんです。切れたどころではかったんですね。
まさかっ、いままで逃がした原因は全部これだったのかと思うと、言いあらわせぬくやしさがひざの辺りからこみ上げてきたのを覚えています。
当時リーダーを使うような釣りはショアではシーバスぐらいしかなく、シーバスあがりで沖縄にきた方は、私以外にもだいたいオルブライトで苦い経験をしていました。
う~んなぜ今だにオルブライトノットなんかすすめるでしょうかね?
とにかくオルブライトノットはやめたほうがいいと強く思います。
