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初心者のための釣竿の選び方

2022-05-06

初心者のための釣竿の選び方

なんの釣りをやったらいいのかも分からない初心者でも竿を選ぶ基準はちゃんとあります。今は安くてもいいものが出ていますので、ここを押さえておけば安心というポイントと、具体的におすすめの商品もご紹介しましたので、この記事を参考にして安心して竿を購入してください。

シーバスロッドの86MLが最適

いきなり専門用語が出てきてびっくりしたかもしれませんが、下の方で易しく説明しますので安心してください。

シーバスロッド86ML

8フィート6インチミディアムライト

シーバスロッド
シーバスロッド


シーバスロッドは汎用性が高い上にとても扱いやすいので、一本持っておけば初心者に最適なサビキ釣りをはじめ、ちょい投げ、シーバス、太刀魚、などの非常にポピュラーな釣りに対応できます。ですので、初心者の最初の一本にはもっとも適した竿と言えます。私も子供のころに安いシーバスロッドを買ってあらゆる釣りで釣りまくっていました。「あ~これにしてよかったな、この竿めっちゃいいやん」と思ったことを覚えています。シーバスロッドは非常におすすめです。

なお、シーバスというのはスズキのことです。シーバスを釣る竿なのでシーバスロッドと言います。

ジャンルはなにか

上の内容と少し重複しますが、ジャンルは海です。このページは「全くの初心者に初めての一匹を釣ってもらう」ための竿の選び方という趣旨で、初心者に最適な釣りは海釣りのサビキやちょい投げだよということで話を進めていますので、ここでは海釣り用のロッドに絞って解説していくということになります。
参考→初心者におすすめの釣りは断然サビキ釣り

淡水の釣りはもともとやりたい釣りがはっきりしている方が始める釣りなので、知識ゼロから初めてなんでもいいからとにかく釣りたいという超初心者向けではなくなってきてしまうので、他のサイトにお任せします。

型番表記の読み方

大体どのメーカーでもよく似た表記ですが、数字の前にローマ字が付いていたり、長さ(下記の例の86の部分)の後に継ぎ数を書いていたりします。カタログの表は日本語で書いてありますので、型番と表を照らし合わせてみればすぐに慣れると思います。

例:86ML
86=長さ、この場合は8フィート6インチ
ML=硬さ、この場合はミディアムライト

例2:S862ML
s=スピニングリール
86=長さ、この場合は8フィート6インチ
2=2ピース、2本継ぎ
ML=硬さ、この場合はミディアムライト

釣竿を選ぶ際のポイント

釣竿を選ぶ際のポイントは「硬さ」と「長さ」と「メーカー」の三点だけです。これを守れば外しません。ではひとつひとつ説明していきます。

日本のメーカーから選びましょう

初心者の方がアマゾンでよくわからないメーカーの物を買ってはいけません。一回使うだけで部品が取れてしまうような恐ろしい粗悪品ばかりなのでおすすめしません。日本のメーカーであれば低価格で高品質の物が揃っていますので日本のメーカーから選べば間違いないです。

長さは2.5m前後(8フィート6インチ~9フィート)がいい

海釣りで使う最初の一本は2.5m~2.7mの物が最適です。これ以上長くなると初心者にとっては重く扱いにくく色々な釣りに対応できなくなります。エギングというイカ釣りもやってみたいという方は8フィート6インチがいいでしょう。ちょい投げ主体で行きたい方は9フィートがいいでしょう。特に何がやりたいか決まっていない方は8フィート6インチが無難です。

フィートとは
釣竿はフィートで表現することがよくあります、これは慣れるしかないです。1フィートは約30cmです。

硬さはML(ミディアムライト)がいい

ML(ミディアムライト)とは硬さを表す言葉です。釣竿には同じ長さでも様々な硬さのものがあります。MLは実にちょうどいい硬さで、色々な釣りに対応可能な硬さです。

硬さの表↓

記号読み方
XHエクストラヘビー
Hヘビー
MHミディアムヘビー↑硬い
Mミディアム
MLミディアムライト↓柔らかい 
Lライト
ULウルトラライト
XULエキストラライト

おすすめの釣竿メーカー

初心者におすすめの釣竿メーカーは「ダイワ」「シマノ」「メジャークラフト」です。ダイワとシマノが言わずと知れた世界的メーカーで、メジャークラフトが日本ではかなりの大手メーカーになります。この三つからであれば品質の高い初心者向けのラインナップも充実していますし、どこの釣具屋さんに行っても大体揃いますし、値引き率も高いです。

  • ダイワ
    日本の二大メーカーで世界有数のカーボン技術を有し、釣竿の世界を牽引してきました。「釣竿はダイワ」というイメージが定着しています。ゴルフクラブのシャフトでも有名です。数年前にグローブライドという会社名になり、ダイワはブランド名となりました。
  • シマノ
    日本の二大メーカーで世界的な自転車メーカーの釣り具部門、世界有数のギアの製造技術を持っている。その関係から「リールはシマノ」というイメージが定着している。
  • メジャークラフト
    ダイワやシマノに次ぐ人気メーカー、テレビを見ればメジャークラフトばかりというぐらい有名。安くて品質もそこそこいいというマーケティング戦略が功を奏し、初心者の味方といえばメジャークラフトというイメージが定着している一方、ダイワかシマノか論争を尻目に「メジャークラフトで十分やろ」というとがったファンも獲得している。

初心者におすすめの釣竿

ダイワルアー二スト86ML

実売6468円(税込み)メーカーサイト>

こちらがもっともおすすめする商品です。まずこのクラスで実売6000円台という驚きのコストパフォーマンスです。低価格帯のものに力を入れているのはダイワの伝統で、やはり他のメーカーの追随を許しません。ダイワのエントリーモデルへの情熱は昔から並々ならぬものがあり、この値段帯の物に関してはコストパフォーマンスを含め、総合的にシマノより抜きん出ていると思います。カタログを見てもいかに初心者向けのラインナップに力を入れているかが伝わってくるでしょう。こだわりがなければエントリーモデルはコスパの高いダイワ一択ということで間違いありません。

シマノルアーマチックS86ML

実売7167円(税込み)メーカーサイト>

初心者向けの竿と言えば、ダイワの「ルアー二スト」かシマノの「ルアーマチック」かということになるのですが、こちらの方が少し高いしカタログも充実していないので、あえてこちらを選ぶ必要はないと思います。ただし見た目が気に入ったや知り合いにすすめられたのであればこちらでももちろん問題ありません。

メジャークラフトファーストキャスト862ML

実売6010円(税込み)メーカーサイト>

安心して使えるメーカーの中で最安値です。最安値にこだわる方や見た目が気に入ったという方でなければあえてこちらにする必要はないでしょう。

その他のよくある悩み

エギングロッドはだめか

エギングロッドとはイカ用のエギというルアーでイカを釣るための竿です。シーバスロッドによく似ていてシーバスロッドよりも少し細身で繊細です、シーバスロッドに並んで初心者向けの竿の筆頭に挙げられます。

エギ

エギングロッドも大いにありです。ではどういう方にシーバスロッドではなくエギングロッドがいいのかというと、ゆくゆくはエギングにチャレンジしてみたいという明確な目的がある方にです。

そうでなければシーバスロッドのほうがよりタフにできているのであらゆる釣りがこなせますし、エギングもやろうと思えばできます。また低価格帯のラインナップがシーバスロッドのほうが若干豊富です。

磯竿はだめか



初心者の最初の一本は何がいいかという話になったとき、磯竿を薦める方が必ず出てきますが私は絶対に磯竿はお薦めしません。磯竿は長さが5mくらいで竿先が非常に柔らかくぐにゃぐにゃした竿で、ウキ釣りをするのに使用します。そもそも磯竿というのはウキ釣りに特化された非常に特殊な竿です。これを初心者用の万能ロッドとして使おうとすると様々なデメリットが噴出します。

長い
5mというのは果てしなく長いです到底釣りが初めての方に使いこなせる代物ではありません。また竿先に糸が絡むと何節か縮めて外すなどの作業が必要になります、ただでさえ扱いに慣れていない初心者には釣りどころではなくなってしまいます。

柔らかすぎてグニャーとなる
サビキのかごにアミエビを詰めると結構な重さになります。これを磯竿でやるとグニャーと竿が曲がってしまって非常に釣りがしにくいです。

折る
竿の先を穂先というのですが、磯竿の穂先は非常にデリケートで初心者はここを折ります。リールを巻きすぎて仕掛けを巻き込んで折りますし、結構踏んづけて折ったりします。

遊動ガイドが回転する
振り出し竿には固定されていない遊動ガイドというガイドが竿先のほうに採用されていて、この遊動ガイドが頻繁にずれたり回転します。初心者にとっては釣りにならないほど頻繁に回転します。

遊動ガイド

ちょい投げ釣りができない
ちょい投げ釣りとはおもりと糸と針とエサだけのシンプルな仕掛けをポイっと近距離に投げて底にいる魚を釣る釣りを言います。5mもあるようなしかもグニャグニャと柔らかい磯竿ではちょい投げ釣りができません。ちょい投げ釣りは初心者がサビキ釣りの次のステップとして必ずと言っていいほど通る道です。これができないのはかなり痛いです。これの対処法として、磯竿の中でも「3号」という硬めの物を薦める方もいらっしゃるのですが、それはつまり「磯竿は柔らかすぎてちょい投げはやりにくいぜ」と本人が言ってしまっているのです。ならシーバスロッドを薦めればいいわけです。また磯竿3号ならちょい投げもできるという言いかたをされる方も多くいらっしゃるのですが、それは「やろうと思えばできる」のレベルです。やはりちょい投げにはシーバスロッドが最適です。

ルアー釣りができない
慣れてくると簡単なルアーで魚を釣ってみたくなるものです。特に初心者向けのルアーゲームとして大人気のタチウオ釣りはかなりの確率でやってみたくなるはずです。これも磯竿ではできません。

磯竿では基本が身につかない
非常に長く柔らかいので、後ろにまっすぐかまえてまっすぐ投げるという基本動作が身に付きませんので上達が遅れてしまいます。