【トラギアポケビッツ改造1/3】グリップ延長
トラギアポケビッツ5510Lのグリップを延長しました。もはやバスロッド並のグリップ長になりました。
仕舞寸法が長くなってしまったら意味がないので、伸縮式にしました。これにより、仕舞寸法を変えずにグリップだけ延長することができました。
ベースのロッドはトラギアポケビッツですが、基本は同じなので振り出し竿を自作または改造したいというかたの参考になると思います。
概要
作り方を見ると難しく感じるかもしれませんが、やることは3つだけです。
1、まず磯竿の一部を切ってグリップ部分をつくります。
2、ポケビッツのグリップ部分を分解します。
3、くっつける
これでおしまいです。あとはリアグリップなどを接着剤でくっつけていくだけです。
材料
①パイプシート FUJI 「DPS-SD18」
➁ポケビッツ5510L
EVAもパイプシート取り外して、すり合わせの部分だけ残して切断したものです。
③
OGKポケット磯2-300の先から9番目と8番目のブランクス
この竿はOGKという日本のメーカーが販売していて、アマゾンで手に入りますし釣具屋さんでも取り扱っているところがあります。ですので安定して手に入れることができて、自作好きにはピッタリです。
④リアグリップ類
✔️EVA:FUJI 「E-HGP B65-27」
✔️グリップ土台:磯竿の竿尻を切ったやつ
✔️ワインディングチェック(青い金属のわっか) SABAROかイシグロのオンラインショップで購入できます。
作り方
竿を分解して素材を作る
1
ディスクグラインダーでパイプシート側面2ヶ所に、切れ込みを入れる。
ブランクスに傷がつかないようにぎりぎりで止めておく。
2
竿をしっかり伸ばし、グリップセクションをジョイント部分の4.5センチ前後を残して切断する。
なぜ「4.5センチ前後」と言ったかというと、個体差ががあるので必ず現物を測らないと下のブランクスも切ってしまうからです。
私のポケビッツはちょうど4.5センチでした。
また、絶対に竿を伸ばした状態で作業してください。うっかりして縮めたままだと、下のブランクスも切断してしまいます。
この際、リアグリップもいらないので切っておきます。
なお、リアグリップはあとで使えるのでEVAをはがさずにとっておいてください。
3
白い目印のテープをはがし、パイプシートの残骸を外す。
接着剤が点づけだったようで、すんなり外れました。外れにくい場合は、先ほど入れておいた切れ込みにマイナスドライバーを入れてこじって下さい。
完成しました、要するにこのジョイント部が欲しかったのです。
4
ディスクグラインダーで入れた切れ込みにルーターでさらに切れ込みを入れて金属パーツを切断します。
ルーターを持っていない方は、ディスクグラインダーで極めて慎重に切り進めていきます。表面だけだったらブランクスに傷がいってもかまいません。
5
磯竿のガイドを外し、先っぽから数えて8番目と9番目のセクションをとり出します。
ガイドの外し方は、このページの最後で解説します。
6
8番目のセクション(細いほう)を根元から14.6センチでカットします。
もう一度言います。必ず
根元から計ってください。ここを間違えると、アウトです。
7
9番目のセクション(太いほう)を先から17センチでカットする。
もう一度言います。必ず
先から計ってください。ここを間違えるとアウトです。
要するにここが伸縮グリップの部分になるわけです。これにパイプシートとポケビッツのブランクスをはめればほぼ完成です。
8
リアグリップの土台を作ります。
これにEVAをかぶせて、リアグリップになるわけです。
これで全ての材料が揃いました。
ガイドを外す
ガイドを交換する場合は、最初にガイドを外しておけば作業しやすいです。
なお、通常はドライヤーで温めてから万力に挟んで引っこ抜くのですが、万力を持っている人はなかなかいないので、これからご紹介するやり方でまずはやってみましょう。
中国製のガイドだと今のところ100%この方法で外せています。
ポケビッツのガイドは富士ですが、この方法で難なく外れました。
トップガイドの外し方はジャストエースさんの動画が分かりやすいです↓
トップガイドを簡単に修理する方法
今回は以上です。
次回は、組み立てていきます。(全3回シリーズですが準備中です。しばらくお待ちください🙇♂️)