トラギアポケビッツ5510L 開封インプレ。外観、曲がり、アクション等をチェック
トラギア ポケビッツを買おうかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。実釣はまだですが、ぶっちゃけ小ささに特化しただけのコンパクトロッドなので、開封インプレでも十分参考になると思います。
ポケビッツは買ってよかったと思うか?
結論から言って、ポケビッツは買ってよかったと思います。
やはりこの小ささは武器になります、ここまで小さいと、その小ささがが竿のスペックになりえるというです。
例えば40センチ台のテレスコロッドも一見してコンパクトに感じますが、40センチもあればリュックサックには入ってもビジネスバッグにポイっと入れることはできません。ポケビッツはハンドバッグに入るサイズです。
「カバンに隠しておいて、学校帰りや出張さきでちょいっと釣りをする」というよくある妄想。ポケビッツはマジでその妄想をかなえてくれますよ。
ではインプレです。
やはりポケビッツはめっちゃ小さい。
まず梱包の箱が小さすぎて、何が届いたか分からなかったです。
スリッパぐらいの大きさの箱でしたので、開ける前は別に注文していたラインが届いたのかと思いました。
細部の見た目
スペック
全種類載せておきます↓
トラギアポケビッツ
標準全長 (ft) | 継数 | 仕舞 (cm) | 自重 (g) | 先径 (㎜) | 元径 (㎜) | ルアー (g) | 錘 (号) | メーカー希望 本体価格(円) | |
509L | 5.0 | 9 | 24 | 69 | 1.1 | 12.6 | 3-7 | 3-12 | 9000 |
509ML | 5.0 | 9 | 24 | 71 | 1.1 | 13.5 | 3-10 | 3-15 | 9500 |
5510L | 5.5 | 10 | 24 | 72 | 1.1 | 14.0 | 3-7 | 3-12 | 10000 |
5510ML | 5.5 | 10 | 24 | 85 | 1.2 | 15.0 | 3-10 | 3-15 | 10500 |
長さ
リアグリップが短いのでリールから先の部分は実質5ft7inの竿と同じぐらいあります。
5ft7inの竿と並べました↓
ティップの素材
ティップは張りのあるソリッドティップです。ティップは破損しやすいのでソリッドが安心です。
ロッドバランス
72グラムと軽いのですが、リアグリップが短いので持ち重りします。
しかし、竿自体は軽いのでリールを着けると一気に持ち重り感は軽減されます。
このぐらいのバランスであれば、薬指と小指の間で持つようにすれば実用に耐えるほど違和感なく使用できます。
グリップが短い、というかない
見ての通りリアグリップが無いに等しいです。
これでなにが不利なのかと言うと、ダブルハンドでキャストできないのでシングルハンドキャストに慣れる必要があるのと、魚がかかったときにリアグリップを肘に当てられないのが非常にしんどいということです。
これって結構ばかにならなくて、500グラムのペットボトルをリフトするだけでかなりきついです、これもでかい魚がかかったときはリールより前の部分を握るなどの技が必要です。
しかし、これらを差し引いて考えることが可能なほどポケビッツのサイズは利点です。
ちなみに、スピニングリールを人差し指と中指の間に挟んで持つ方がいますが、そのような恐ろしいことはやめましょう。へたすると投げた時に竿ごと海に飛んでいきますよ。だいいち持ち重りしすぎて釣りにならんですよね。
ガイドバランス
このロッド、遊動ガイドがないんです。遊動ガイドないと何がいいのかというと、あのテレスコロッドの最大の欠点であるガイドの回転現象が当たり前ですが起きないということです。
10本継ぎなので、各セクションについている固定ガイドだけで、ガイドの間隔が広くなりすぎることなくちょうどいい感覚をたもてるんです。実に合理的です。
✔️欠点もある
やはりティップ部にもう一個ガイドが欲しいです、ここに一個あると感度がだいぶ違いますからね。
しかし、コンパクトさとあと遊動ガイドの煩わしさが解消されているというメリットを総合的にみれば、この竿はこれでいいかなとなります。
アクション
カタログには載っていませんが、カーボン93%でした。グラス多めで、ダルくてよく曲がるロッドを期待していたんですが、意外にもがちがちのロッドです。
✔️曲がり
アクションは先調子で曲げてもバットがわずかにたわむぐらいで、曲がりを楽しめるロッドではありません。しかし決して悪くはありません、スムーズに曲がっています。
✔️固さ
固さはバスロッドのMLぐらいの感覚です、ブンブン振っても棒みたいでブルブルなりません。
500グラムのペットボトルを釣ってみたら余裕でリフティングできました。↓
ポケビッツのいいと思うところ
✔️ただのうけ狙いではなく実用として使えるレベルである。
上のペットボトルの画像を見ていただいたら分かるとおり、スムーズに曲がりますし500グラムだとまだ余裕があります。
ということは、ちょい釣りで釣れるような魚はたいがいぶっこ抜けるということです。カサゴは余裕ですしアイナメなんかもめっちゃでかいのがかからない限りたいがいぶっこ抜けるでしょう。
ネットを持ち歩けない状況では大事なポイントです。
✔️日本のメーカーである。
この手の釣竿がアマゾンやダイソーで売っていたとしても、痛々しすぎて買う気にも使う気にもなりません。
また、部品が手に入るということは改造好きの私にとってとてもいいことです。とくにティップガイドを外す際の破損はわりと起こりやすいことですので。
ポケビッツの嫌なところ
✔️ロッドケースが気に入らない
こんなうけ狙いはいりません、カラビナ?誰がぶらさげて使うんだよというはなしです。
こんなものにコストを使うならバットガイドも富士製にしろよと思います。よく見るとバットガイドだけ中国製なんですね。けちくさ!
ごく普通の竿袋にしっかりとした穂先カバー、これで十分です。
✔️Lと書かないで欲しい
これをLというにはあまりにも無理があります、せめてMLにしておいてほしいです。しかし、今回のインプレを読んだかたは大体イメージがつかめていると思いますので、問題ないでしょう。
✔️グリップが短い
これは、みなさん分かったうえで買いますし、私は「グリップ延長仕様」に改造して使いますので問題ないと思います。
ポケビッツは買いか?
トラギア ポケビッツは買いです。
10本継ぎで仕舞24cmの変な竿が、竿として成り立ってるあたりはさすが日本のメーカーだと思います。
同じような竿をダイワやシマノが出してくればどうなるかわかりませんが、当分はポケビッツ一択になるでしょう。
トラギアチビとどっちを買えばいい?
トラギアシリーズには仕舞寸法30cmぐらいの「トラギアCHIBI」という機種があるんですが、これとポケビッツどっちにするか迷う方もいるのではないでしょうか。
これは簡単で、カバンに入るかどうかで決めたらいいと思います。「トラギアCHIBI」のほうが種類も豊富で継ぎ数も少なく高スペックで値段も1000円ぐらい高いだけなので、カバンに入れば「トラギアCHIBI」でいいとおもいます。
私のようにとにかく最小のものがいい、小さいカバンに入れたいというのであれば、スペックを犠牲にするのを前提でポケビッツにすればいいと思います。
参考になれば幸いです。