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【すっきり分かる】リールのギア比とは、何と何の比なのか【後半めちゃくちゃわかりにくいです。すいません】

2019-10-13

ふむふむ、ハンドルを1回転させるとスプールやローターが○○回転する。
それがギア比と言うらしい。

うん?そんなの分かってるっちゅうねん!

だから結局リールのギア比とは何と何の比なのかと、頭の中がこんがらがってきませんか?

当然ですが、ちゃんとした定義があります。

今回は、「リールのギア比とは何と何の比なのか」について、はっきり明確に解説します。

リールのギア比とは何と何の比なのか?

いきなり結論です。
リールのギア比とは、ドライブギアの歯数とピニオンギアの歯数の比です。つまり、ドライブギアの歯数がピニオンギアの歯数の何倍になっているかということです。

二行です。これで話が終わってしまいます。

ちなみに、ギア比はたとえば「7.4:1」であれば単に7.4と表現される場合もあります。この場合は この7.4という数字は「比の値」ということになります。中学1年生で習った気がします懐かしいです。

ドライブギアとは

ドライブギアとはハンドル軸にくっついているあの大きなギアです。メインギアといわれることも多いです。

ちなみに、手動や何かの動力で力を加えて回すギアを、「駆動歯車」と言います。

リールの場合この「ドライブギア」や「メインギア」と言われるものが、駆動歯車にあたります。

ピニオンギアとは

ベイトリールのスプールや、スピニングリールのローター(くるくる回る部分)を回す小さなギアがピニオンギアです。

この場合、「駆動歯車」であるドライブギアに対してピニオンギアは「被動歯車」ということになります。

【結論】ギア比7.4と書かれているものは、ハンドルを回すと何回転するの?

ギア比7.4と書かれていれば、ハンドルを一回転させれば、スプールまたはローターが7.4回転するということになります。

今回は以上です。ギア比とは何かというのはここまで読めば分かります。

これ以降は少しだけマニアックな話になります。読みたい方は読んでいただければ、めちゃくちゃ嬉しいです。

ギア比が高い、ギア比が低い、とはどういうことか

上でも言いましたがリールにおけるギア比とは、ドライブギアの歯数がピニオンギアの歯数の何倍になっているかということです。

その値が高ければ高いほど、ギア比が高いということになります。いくら以上が高いというふうに決まっているのではなく、たとえばギア比5.6:1よりもギア比7.4:1のほうが高いということです。

わかりやすくいえば、同じ機種ならドライブギアがでかければでかいほどハイギアということです。

注意していただきたいのは、ギア比とはギアの話です。けっしてハンドル一回転あたりローターが何回転するのかという話ではありません。

ギア比の説明にいきなりこの表現をつかっているのを、インターネット上でほんとによく見かけますね。確かに言っていることは間違いではありません、しかし、下のほうでくわしく書きますが、これだと少しニュアンスが違ってくるんです。

その少しの違いが限りなくダサイ

これはおそらく、本人もよくわからないまま書いているんでしょうね。

まあそういうことです。

そもそもギア比という言葉は正確ではない

さきほどニュアンスの違いが限りなくダサイといいましたが、ここからはそれについて、分かりにくく解説していきたいと思います。

じつは歯車のはなしを厳密にするときってギア比という言葉は使いません。

もちろん、ギア比という言葉の意味も分かりますし、一般的にひろく使われている言葉でもありますが、非常にあいまいで、たとえば車でいうギア比と釣具でいうギア比は意味が真逆になっています。

では、いわゆる「ギア比」のようなものを正確に表現するとどうなるのでしょうか?

ここからは、リールのギア比をややこしく解説していきたいと思います。

「速度伝達比」を用いて、ローターやスプールの回転数を考えてみる

駆動歯車(ドライブギア)が○○回転すると被動歯車(ピニオンギア)は何回転するのか?というのは、「速度伝達比」で求められます。

速度伝達比は定義が決まっています。

速度伝達比とは

速度伝達比とは、わかりやすいようにリールに当てはめて言うと⇩

です。


元の式は⇩

です。

ドライブギアの回転数をこの「速度伝達比」で割れば、ピニオンギアの回転数が決まります。

実際に計算してみよう、アンタレスDCギア比7.4の場合

例えば、一分間にハンドルを100回転させると、スプールは何回転するでしょうか?


まずギア比が7.4なので

駆動歯車の歯数:被動歯車の歯数=7.4:1

速度伝達比は

回転数は

答え : ハンドルを100回転させるとスプールは740回転する

速度伝達比はギア比ではなく回転数からでも求められるが、そりゃダサいぜ

では、バイクや車のように複雑で、中身がどうなってるのかさっぱり分からない場合で、エンジンが何回転するとタイヤが何回転するのかというデータだけ与えられたらどうでしょうか。

この場合も、速度伝達比は求められます。ギアの歯数が分からなくても回転数から分かってしまうんです。一応もう一度式を載せます⇩

しかし、リールのギア比は文字どおりギアのはなしなのに、そこをすっ飛ばして右側の式を使って、「ギア比とは、ハンドル一回転あたりスプールが何回転することなんだよ」というのは、私からしてみれば本質をまったくついてないと思うわけです。

そしてそのセンスのなさが、そこはかとなくダサさをかもし出しているのです。

この感覚分かる人います?もしいたら友だちになってください(笑)

では、なぜそんな記事であふれかえっているかわかりますか?広告料めあてだからですよ。

釣りをよくわかっていない人が、インターネットで適当に調べて、大量に記事を書いてそこに広告を張り付けるんですね。

近いうちにグーグルが進化して、そういう無価値なサイトは一掃されると私は読んでいます。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

リール

Posted by UL&GT