初心者のための竿の選び方
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初心者のための竿の選び方

なんの釣りをやったらいいのかも分からない初心者でも竿を選ぶ基準はちゃんとあります。今は安くてもいいものが出ていますので、ここを押さえておけば安心というポイントと、具体的におすすめの商品もご紹介しましたので、この記事を参考にして安心して竿を購入してください。※広告などは一切載せていません
初心者はどのような竿が向いているか
初心者に向いている竿とは安くて折れにくくていろんな釣りができる竿です。では何のジャンルのどんな竿が上記の条件を満たしているか?そう考えていくわけです。
メーカーはシマノかダイワがいい
当然ですがシマノかダイワにしておけばまず間違いないです。逆に絶対にしていけないのはアマゾンなどで得体のしれないノーブランド品を買うことです、それは釣具屋さんでも同じです。特にアマゾンで売っている中国製の釣竿はゴミです、絶対にやめましょう、あんなもので釣りを始めてはいけません。
例えばガイドが低品質で糸が切れてしまいますし、曲がってついている物もざらにあります。竿自体も非常に重く曲がりも悪く到底まともに釣りができる代物ではありません。
近年シマノやダイワの低価格帯の竿が凄まじい高品質化してきています。ちなみにリールでもそうです。黙っておとなしくダイワかシマノにしておきましょう。最初の方で世界基準を知っておくことは今後の上達においても大事なことです。
大げさに言いましたが実売6000円~7000円の話ですので安いもんです。
他の有名メーカーではだめなのか
だめではないのですが、初心者には少々難しいです。まずカタログが意味が分かりにくく、釣具屋さんにも在庫が揃ってなかったりします。
そして何より低価格帯のラインナップの豊富さや品質の安心感はやはりダイワやシマノにはかないません。
長さは2.5m(8フィート6インチ~9フィート)前後がいい
海釣りで使う最初の一本は2.5m~2.7mの物が最適です。この長さはサビキ釣り、ちょい投げ釣り、シーバス、太刀魚のルアー釣りなどをこなせる最も汎用性の高い長さです。しかも各釣りの専用ロッドと長さがちょうどかぶっていて、それぞれの釣りを本格的にこなせてしまうという、初心者でなくても一本は持っておきたいほどの便利な長さなのです。
ちなみに、長いのと短いのだったら初心者にとってはまだ短い方がましです。長すぎると扱いにくいわ重いわで何をしに来たのか分からなくなってしまいます。適正な長さの竿で、しっかり仕掛けを操作して魚から伝わってくる感覚を味わうことを覚えたほうが上達も早いです。
✓フィートってなんやねん
先ほどは長さをメートルで表しましたが、これからおすすめするジャンルの釣竿はフィート表記が一般的です。ですのでおすすめは8フィート6インチ~9フィートということになります。1フィートは約30cmです。
硬さはML(ミディアムライト)
ML(ミディアムライト)とは硬さを表す言葉です。釣竿には同じ長さでも様々な硬さのものがあります。MLは実にちょうどいい硬さで、色々な釣りに対応可能な硬さです。
✓ML(ミディアムライト)ってなんやねん
下の表が硬さと読み方の一覧です、各メーカ同じ表現です。
記号 | 読み方 | |
---|---|---|
XH | エクストラヘビー | |
H | ヘビー | |
MH | ミディアムヘビー | ↑硬い |
M | ミディアム | 中 |
ML | ミディアムライト | ↓柔らかい |
L | ライト | |
UL | ウルトラライト | |
XUL | エキストラライト |
結論1:シーバスロッドの86MLが最適
シーバスロッド86ML
8フィート6インチミディアムライト

ここまで解説してきた条件を満たすのがシーバスロッドという竿です。釣具屋さんに行って「サビキ釣りとかいろいろな釣りをしたいのでシーバスロッドを探してください」といえば100%通じます。
シーバスロッドとはシーバス(日本名スズキ)という魚をルアーで釣るための竿です。これを一つ買えばたいがいの釣りができてしまいます。
私も子供のころに安いシーバスロッドを買ってあらゆる釣りで釣りまくっていました。「あ~これにしてよかったな、この竿めっちゃいいやん」と思ったことを覚えています。
シーバスロッドは非常におすすめです。
結論2:具体的にはダイワルアー二スト86MLが超おすすめ
ダイワ ルアー二スト86ML
実売6468円(税込み)メーカーサイト>
まずこのクラスで実売6000円台という驚きのコストパフォーマンスです、シマノにも同じグレードの竿があるのですが、割引率が低く8000円台になることが多いです。次にカタログの分かりやすさと親切さです。見てくださいこの分かりやすさとラインナップ→ダイワのサイト『ルアー二スト』どの竿がどの魚を釣るのに適しているかをかわいいイラストで事細かく解説してくれています。初心者にはここのページを見るだけでも勉強になるとおもいます。対してシマノにはルアーマチックという定評のエントリーモデルがあるのですが、まずカタログが意味が分からなすぎます。私でもたどり着くのに苦労しました、また解説もほとんどなくダイワと比べて雲泥の差のやる気のなさです。
まずは上記のダイワのサイトに行って見てみてください。その中で、86MLがまさにドンピシャなのです。サビキ釣りちょい投げ釣りはもちろん、タチウオ、エギング、シーバスも射程範囲に入っています。
ダイワのエントリーモデルへの情熱は昔から並々ならぬものがあります。この値段帯の物に関しては総合的にシマノより抜きん出ていると思います。似たり寄ったりの性能であればエントリーモデルはダイワ一択ということになるわけです。
ただし、釣具屋さんに行ってシマノをすすめられてあなたがそれに納得すれば、この限りではありません。とにかくダイワもシマノもこの値段帯で驚くほどいい竿を出してきています。
エギングロッドはだめか
エギングロッドとはイカ用のエギというルアーでイカを釣るための竿です。シーバスロッドによく似ていてシーバスロッドよりも少し細身で繊細です、シーバスロッドに並んで初心者向けの竿の筆頭に挙げられます。

エギングロッドも大いにありです。ではどういう方にシーバスロッドではなくエギングロッドがいいのかというと、ゆくゆくはエギングにチャレンジしてみたいという明確な目的がある方にです。
そうでなければシーバスロッドのほうがよりタフにできているのであらゆる釣りがこなせますし、エギングもやろうと思えばできます。また低価格帯のラインナップが若干豊富です。
磯竿は絶対にだめ

初心者の最初の一本は何がいいかという話になったとき、磯竿を薦める方が必ず出てきますが私は絶対に磯竿はお薦めしません。もし私の知り合いの子供が最初の一本に磯竿を買おうとしていたら、猛烈な勢いで阻止します。
磯竿は長さが5mくらいで竿先が非常に柔らかくぐにゃぐにゃした竿で、ウキ釣りをするのに使用します。そもそも磯竿というのはウキ釣りに特化された非常に特殊な竿です。これを初心者用の万能ロッドとして使おうとすると様々なデメリットが噴出します。
まず単純にめちゃくちゃ使いにくい
初心者にとって最も大事なことはいかにトラブルが少ない道具でストレスなく気楽に釣りができるかということです。
道具より腕が大事だなんていうスパルタではだめです。
長い
5mというのは果てしなく長いです到底釣りが初めての方に使いこなせる代物ではありません。また竿先に糸が絡むと何節か縮めて外すか、ひどければ5m先まで歩いて行って外すことになるので、ただでさえ扱いに慣れていない初心者には釣りどころではなくなってしまいます。
柔らかすぎてグニャーとなる
サビキのかごにアミエビを詰めると結構な重さになります。これを磯竿でやるとグニャーと竿が曲がってしまって非常に釣りがしにくいです。
折る
竿の先を穂先というのですが、磯竿の穂先は非常にデリケートで初心者はここを折ります。リールを巻きすぎて仕掛けを巻き込んで折りますし、結構踏んづけて折ったりします。
遊動ガイドが回転する
振り出し竿には固定されていない遊動ガイドというガイドが竿先のほうに採用されていて、この遊動ガイドが頻繁にずれたり回転します。初心者にとっては釣りにならないほど頻繁に回転します。

ちょい投げ釣りができない
ちょい投げ釣りとはおもりと糸と針とエサだけのシンプルな仕掛けをポイっと近距離に投げて底にいる魚を釣る釣りを言います。
5mもあるようなしかもグニャグニャと柔らかい磯竿ではちょい投げ釣りができません。ちょい投げ釣りは初心者がサビキ釣りの次のステップとして必ずと言っていいほど通る道です。これができないのはかなり痛いです。
これの対処法として、磯竿の中でも「3号」という硬めの物を薦める方もいらっしゃるのですが、それはつまり「磯竿は柔らかすぎてちょい投げはやりにくいぜ」と本人が言ってしまっているのです。ならシーバスロッドを薦めればいいわけです。
また磯竿3号ならちょい投げもできるという言いかたをされる方も多くいらっしゃるのですが、それは「できる」のレベルが違います。寿司をフォークで食えると言っているようなもので、確かに食えるが箸を使えという話です。
やはりちょい投げにはシーバスロッドが最適です。
ルアー釣りができない
慣れてくると簡単なルアーで魚を釣ってみたくなるものです。特に初心者向けのルアーゲームとして大人気のタチウオ釣りはかなりの確率でやってみたくなるはずです。これも磯竿ではできません。
磯竿では基本が身につかない
初心者が最初に覚えるべき基本動作は
1.剣道のようにまっすぐにかまえて
2.まっすぐに竿を前方に振り出し
3.竿をしっかりと曲げて投げ
4.魚のあたりと海底を感じる
ということです。
上記の基本動作はサビキ釣りには必要のない動作ですが、ほとんどすべての釣りに通じる基本です。初心者のうちからこれを意識して体得することによって今後の釣りの上達に雲泥の差が付きます。シーバスロッドではそれらを身に着けることができます。
磯竿で釣りを始めてしまうと上記の基本を一つも身に着けることなくただただ時間が流れていくということになってしまうのです。せっかく初心者なのですから始めから基本の王道を進んでください。
1.竿をまっすぐに後ろ側にかまえて
磯竿は5mもありますのでまずこの動作ができません、サビキ釣りに慣れて今度は投げ釣りをやってみたくなったときに磯竿では不可能です。
2.まっすぐに竿を前方に振り出し
これも上記と同じ理由でできません、しかも磯竿はグニャグニャと柔らかいので不可能です。
3.竿をしっかりと曲げて投げ
同上です。これもできません。
4.魚のあたりと海底を感じる
仕掛けやルアーを投入した後にきっちりとそこまで沈めて、糸をピンと張り、魚のあたりや底のごつごつした感覚に神経を集中するというのはあらゆる釣りの基本です。
具体的には「コツコツ」という感覚です。これを感じるために神経を集中するのです。磯竿は長くて柔らかいのでこれを感じることができにくいです、魚がある程度グーンと糸を引っ張らないと竿に力が伝わってこないのです。
糸をぴんと張り、いかに魚の小さなあたりや海底の変化をとらえるかが基本です。磯竿は最初からそのようには作られていないのです。