バス釣りトーナメントが法律に引っかからない理由。ライブウェルで生きたまま運んでいるよね?検量はどうなの?

2020-01-08

トーナメントでは、堂々とブラックバスをライブウェルで生かし、そのあとウェイイン会場まで、生きたまま運んで保管しています。

また検量時に自分のバスを他人に預けるという行為も発生します。

しかし、外来生物法では、「運搬」「保管」「譲渡し」 は禁止されています。では、トーナメントで行われる「生きたバスを運んで、検量してもらって、保管する」という行為は法律違反にはならないのでしょうか?

結論からいうと、トーナメントで行われている「バスを生かして運んで、保管する」という行為や「検量時に他人に預ける」という行為は、法律違反には当たりません。その理由を述べます。

ちなみに『外来生物法』の正式名称は『特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律 』です。

バス釣りトーナメントが法律に引っかからない理由

誰がどう見ても、生きたバスを運んでウェイイン会場で保管していますよね?
さらに、検量時に他人に預ける場合もありますよね?

これって普通に考えると、外来生物法違反です。該当する行為は以下の三つです。

①【運搬の禁止】ライブウェルに入れて運びまくっているよね?

➁【保管の禁止】さらに陸にあげて、ウェイイン会場で何時間も保管しているよね?

③【譲渡しの禁止】検量のとき他人に魚をあずけてもいいの?


どうなのでしょうか?結論から言って問題なしです。その理由を順番に説明していきます。

①【運搬の禁止】に当たらないのはなぜか?

ブラックバスをライブウェルに入れて運んでいるのに「運搬の禁止」に当たらないのは、バスを保有したまま道路に出ていないからです。

環境省のページを見てみましょう⇩

釣った河川・湖沼の河岸・湖岸に隣接する道路に至らない範囲での生きたオオクチバスの運び移しは問題ありません(河岸・湖岸隣接道路に至らなければ、公園、マリーナ、漁港(漁港内の道路は漁港の一部と考えます)等での取扱いも同様です)。

環境省

要するに道路に出ない範囲なら、生きたバスを運んでもいいよということです

しかし、生きたバスを持って道路に運び出してしまったらアウトです。

環境省のページを見てみましょう

釣ったオオクチバスなどを生きたまま、湖周道路など釣った湖沼・河川の外に持ち出したり、釣った湖沼や河川の一定水域以外の湖沼・河川に運んだりすることはできません。

環境省、農林水産省


しっかり書いてありますね。

運搬の禁止に違反すれば
1年以下の懲役または100万円以下の罰金。
販売目的の場合 3年以下の懲役または300万円以下の罰金 。
です。

➁【保管の禁止】に当たらないのはなぜか?

トーナメントでは、ライブウェルの中で生きたバスを何時間も保管して、ウェイイン会場でも数時間保管します。

この行為が「保管の禁止」に当たらないのはなぜか、それは、あとでリリースするのが明らかだからです。

環境省のページを見てみましょう⇩

釣った河川・湖沼に戻すか殺処分することが明らかな状況で、数時間生きたオオクチバスを取り扱うことは問題ありません。

環境省


要するに、あとでリリースするんだから、数時間くらいは保管してもいいよということです。

保管の禁止に違反すれば
1年以下の懲役または100万円以下の罰金。
販売目的の場合 3年以下の懲役または300万円以下の罰金 。
です。

③【譲渡し】の禁止に当たらないのはなぜか?

検量時には一時的にですが、自分のバスを他人に預けるという状況が発生します。

外来生物法では「譲り渡す」という行為も禁止されています。「そんなの検量したら、すぐに返してもらうんだからいいでしょ?」と思われたかもしれません。

まさにその通りなんですが、ここの手続きは意外にきびしくて、環境省のページにもわざわざ書かれているくらいなんです。

環境省のページを見てみましょう⇩

釣り人が、大会主催者に検量のためにオオクチバスを一旦預け、検量後直ちに返却してもらうなど、当該釣り人が当該特定外来生物の「事実上の支配」を継続していると認められる場合は問題ありません。

環境省


検量したバスは、ただちに選手に返却すれば問題ありません。ということです

厳密に言えば、 選手が自身の魚を「事実上の支配」を継続していると認められるようなやり方であれば、いいということになります。

譲渡しの禁止に違反すれば
1年以下の懲役または100万円以下の罰金。です。

注:最後には、自分でリリースしなければいけません。

検量などが終わったあと、自分が釣った魚は自分がリリースしなければいけません。

もしも他人や、大会主催者が選手に代わってリリースをしてしまうと、上でも言いましたが「譲渡しの禁止」に違反することになってしまいます。

違反すれば
1年以下の懲役または100万円以下の罰金です。

まとめ

・ライブウェル等で、生きたバスを保管する➡あとでリリースするのが明らかなのでOK

・ライブウェル等で、生きたバスを運ぶ➡隣接する道路に出ないのでOK

・検量のために、他人に自分の魚をあずける➡検量後ただちに返却してもらえばOK

・最後に注意点:自分の魚は自分でリリースしなければ、「譲渡しの禁止」に違反することになりますよ。( 1年以下の懲役または100万円以下の罰金 )

お役に立てれば幸いです。ありがとうございました。