【ド初心者】のための釣竿の基礎知識

2021-03-17

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【ド初心者】のための釣竿の基礎知識

釣竿の各部の名称と、アクション、調子などの基礎知識のほか、釣竿の種類、素材、構造などの少し深いが初心者の方でも必ず知っておくべき最低限の知識をしっかりと解説します。

釣竿の各部位の名称

釣竿の知識

➀パイプシート(リールシート)

パイプシート
パイプシート
リールシート
リールシート

リールを装着する部分ですが実は「パイプシート」と「リールシート」の二種類あって図のものは「リールシート」ではなく「パイプシート」と呼ばれるものです。しかし中級者以上の方でもこれらの区別を知らない人がいるぐらいですので、一般的には両方とも区別せずにリールシートと言ってしまっても通じます。

➁フロントグリップ

リールシートの前にあるグリップです。フロントグリップがない竿も普通にあります。

③リアグリップ

リールシートの後ろ側のグリップです。

④グリップエンド、竿尻

竿の一番後ろの部分、後端です。「グリップエンド」「竿尻」ともに同じ意味ですが、同じような頻度で使う言葉です。ルアー釣りをする人はグリップエンドと言うほうが多い気がします。

⑤ブランクス

何も部品が着いていない棒の部分をブランクスといいます、よく出てくる言葉です。

➅バット

竿の根元の辺りを指します。厳密に根元から何センチまでというふうには決まっていません。

⑦バットガイド、(元ガイド)

リールシートから一番目のガイド、元ガイドという言い方も普通にします。

⑧トップガイド

竿の一番先っぽついているガイド

⑨ティップ

竿の先の辺りを指します。厳密に竿の先から何センチまでというふうには決まっていません。

⑩ティップガイド

ティップ部に着けられたガイド。トップガイドと混同しやすいです。



振り出し竿

⑪下栓

下栓

振り出し竿の場合グリップエンドには水を抜くために蓋がついています。くるくると回して外します。

⑫遊動ガイド

遊動ガイド

振り出し竿の構造上ブランクスに接着できないガイドがあります。太いほうに無理やりはめ込むことによって固定します。

釣竿の種類

釣竿の4大ジャンル

➀.ルアーロッド
➁.磯竿
③.船竿
④.投竿
⑤.その他淡水の竿


上記が釣竿の主なジャンルです。ここから極めて細分化されて、数えきれない程の種類釣竿が存在することになります。

なお釣具屋さんに行くと200円ぐらいでダイワとシマノのカタログが売っていますので、買って持っておくと非常に便利です。

➀ルアーロッド

ルアーロッドの主な種類

・ソルトウォーターショア(陸からの海釣り)

種類対象魚備考
シーバスロッドシーバス(スズキ)ルアー全般、万能竿、サビキちょい投げ等にも
エギングロッドイカエギという専用ルアーで釣る。ルアー全般、万能竿、サビキちょい投げ等にも
アジングロッドアジライトソルトというジャンルに入る。

・ソルトウォーターオフショア(海の沖釣り)

種類対象魚備考
ジギングカンパチ、ヒラマサ、マグロなど様々メタルジグという重いルアーを真下に沈めて釣る。
キャスティングマグロ、ロウニンアジなど様々ルアーを遠くに投げて釣る。
タイラバ真鯛、ほかにおいしい魚が色々釣れるタイラバという鯛専用のルアーで釣る非常に人気の釣り。

・フレッシュウォーター(淡水)

種類対象魚備考
バスロッドブラックバスあらゆる特徴の竿が揃っているので、いろいろなジャンルの釣りに応用可能。
トラウトロッドトラウト、サケ
フライトラウトほかフライフィッシングというかなり特殊な釣りですが、非常に歴史が長く有名な釣りです。



シマノとダイワのカタログ紹介

ダイワ
ダイワカタログロッドのトップページ
ダイワのカタログはよくまとまっていて、さらに対象魚まで書いているので分かりやすいです。

  • ソルトウォーター(ショア)
    岸で使うソルトウォーターロッド全般。ショアは陸という意味です。
  • ソルトウォーター(オフショア)
    船で使うソルトウォーターロッド全般。オフショアとは沖という意味です。ジギングロッドはここに含まれます。
  • エギング
    エギというイカ専用のルアーを使う釣り専用の竿。
  • バス
    ブラックバス専用の竿。
  • トラウト
    トラウト専用のロッド。トラウトは鱒という意味です。
  • フライ
    フライフィッシングは外国発祥の非常に伝統的な釣りです。日本でやっている人は少ないです。

シマノ
シマノカタログロッドのトップページ
シマノのカタログは最初からジャンルを細分化して表示されていますのでダイワに比べて少しまとまっていない印象を受けます。最近サイトのデザインをガラッと変えたようですが、なにやらさらに分かりにくくなりました。またトップページに一気にジャンルが羅列されていますので、トップページから直接細分化されたジャンルに飛ぶことになります。旧サイトも残っていますがどんどん移行してきています。

  • シーバス・ショアキャスティング
    シーバス専用の竿。ショアキャスティングとは岸からルアーを投げることです、シーバス以外にも色々なジャンルがあります。
  • エギング
    エギというイカ専用のルアーを使う釣り専用の竿。スッテというのは船で使うエギのこと。
  • ライトソルトルアー
    アジやメバル等の小さな魚を釣るためのルアーロッド。
  • オフショア
    船で使うソルトウォーターロッド全般。オフショアとは沖という意味です。タイラバはこのジャンルです。
  • トラウト
    トラウト専用のロッド。トラウトは鱒という意味です。
  • フライ
  • バス
    ブラックバス専用の竿です。

➁磯竿

磯竿の主な種類

・フカセ

ウキ釣りの一種に、小さなウキに長いハリスを通しただけのフカセ釣りというシンプルな釣り方があります。単に磯釣りと言えばフカセ釣りのことを指します。底に沈めないので上物竿ということもあります。

種類対象魚備考
グレ竿グレ、クロダイフカセ釣りといえばグレ釣りと言えるほど人気の釣り。
チヌ竿クロダイ(クロダイのことをチヌという)こちらも人気の釣りで、グレ竿とほとんど一緒だが若干繊細で弱い。グレはチヌより大きくなるので。


・石鯛、その他大物

磯釣りといってもこちらの方を思い浮かべることはありませんが、磯で釣るのでジャンルは磯釣りです。上記のフカセ釣りを上物というのに対して、こちらは底を狙うので底物ということもあります。

種類対象魚備考
石鯛竿石鯛、石垣鯛限られた人だけがやる釣り。マニアックだが、有名で人気の釣り。安い竿でも8万円くらいする。
その他超大物クエ何十キロにもなる幻の魚を狙う夢の釣りである。極めてマニアックな釣りだが有名で誰でも知っている釣り。



シマノとダイワのカタログ紹介

ダイワ

シマノ

③船竿

船竿は極めて用途が細分化されており、数えきれない程種類がありますので一覧にできませんが、人気の魚種であれば必ず専用竿が存在しますので。やりたい釣りが見つかればそれほど迷わずにすみます。

シマノとダイワのカタログ紹介

ダイワ

シマノ

④投げ竿

投竿の種類

・並継竿

競技や大遠投をしてキスを釣る目的では並継ぎが使われます。100メートル以上投げることも珍しくないです。

種類対象魚備考
並継ぎ主にキス、カレイも人気遠投性能、競技に重きを置いている。最低25000円以上する。

・振出竿

投げ釣りは通常二本以上の竿を出すことが多く魚を求めて場所移動をしたりしますので、競技ではなく魚を釣るという目的では振出竿の方が実用的です。

種類対象魚備考
中~上級振出竿キス、カレイ、チヌ、なんでも遠投性能にこだわった高級なものまでそろっている。
安い振り出し竿キス、カレイ、チヌ、なんでも柔らかい物や短いものなど種類が豊富に揃っていて色々なえさ釣りに対応する。

シマノとダイワのカタログ紹介

ダイワ

シマノ

⑤その他淡水竿

その他淡水竿の主な種類

種類対象魚備考
へら竿へらぶなバス竿同様ものすごいこだわりと種類がある。
鮎竿カーボンの技術は鮎竿とともに発展してきた。
渓流竿イワナ、ヤマメ、アマゴ和を感じさせる釣りである。

シマノとダイワのカタログ紹介

ダイワ

シマノ

継竿と振り出し竿

ワンピースロッド

ワンピースロッドとは継ぎ目のない、一本のブランクでできている釣竿です。

継竿

二本以上のブランクスを、差し込むことによって継ぐ仕組みになっている釣竿です。二本継ぎのものを2ピース、三本継ぎのものを3ピースといいます。どちらのいい方でも通じます。また、継ぎ方には三種類あってそれぞれに名前がついています。

並継ぎ

ティップ側のブランクスをグリップ側のブランクスに差し込む方式です。

逆並継ぎ(オーバーフェルール)

グリップ側のブランクスをティップ側に差し込む方式です。オーバーフェルールともいいます。

印籠継ぎ

ブランクスより細い棒を介して継ぐ方式です。

振出竿(テレスコピックロッド)

振出竿は太いパイプの中に細いパイプが入っていてするすると伸びるタイプの釣竿です。テレスコピックともいいますが、略してテレスコというほうが一般的です。

ちなみに「振出竿」は「振り出し竿」のように送り仮名を入れるかどうかはメーカーによってもまちまちですし、正確には決まっていないようです。

調子、テーパーとは

異なる種類の竿をそれぞれ同じ力で曲げても先の方だけが急激に曲がったり竿全体が弓なりに曲がったりする竿があります。その曲がり方から見た竿の性質を調子と言います。厳密に数値で決まっているわけではなく、それぞれのメーカーの大体の感覚で決まっています。

先調子、ファーストテーパー

ファーストテーパー

低負荷で竿に力を加えたときに先の方だけが曲がります。ルアー竿の場合、硬くて先調子の竿は投げにくいので初心者には向きません

レギュラーテーパー(本調子)

レギュラーテーパー

低負荷で竿に力を加えたときに先調子よりも根元よりで曲がるものです。ルアー竿の場合大体どんな釣りをするにしても使いやすいので初心者はレギュラーテーパーが向いています。

また、本調子という日本語もあるのですが、フナ釣りの世界以外では全く使わない言葉ですのでレギュラーテーパーと言いましょう

胴調子、スローテーパー

スローテーパー

低負荷の時点から竿全体が曲がるものです。特に魚がかかったときに竿が弓なりに曲がるので楽しいです。ルアー竿の場合竿を曲げやすいので初心者がキャストを覚えるのにはもってこいですが、場合によってはぐにゃぐにゃしすぎて使いにくいので、初心者には不向きです。

アクションとは

硬さ

アクションとはルアー竿においての竿の硬さを表します。これも厳密に数値で決まっているのではなく、各々のメーカーや人によって感覚が違います。例えばダイワとシマノでは表記は同じなのにダイワのほうが硬かったりするのは当然です。

記号読み方
XHエクストラヘビー
Hヘビー
MHミディアムヘビー↑硬い
Mミディアム
MLミディアムライト↓柔らかい 
Lライト
ULウルトラライト
XULエキストラライト

その他の意味

アクションといえば上記のように硬さだけを表す場合もあれば、テーパーも硬さも含めて全体的にどのような竿なのかという大雑把な意味で使われる場合もあります。「アクションはファーストテーパーのミディアムヘビーだね」というような言い方もします。

釣竿の素材

釣竿は竹、グラスロッド、カーボンロッドというふうに進化してきました。

現在はカーボンロッドが主流で、グラスロッドはあえてグラス素材の特徴を活かしたい場合の特殊な用途に使用されています。

カーボンロッドの素材と特徴

カーボンロッドは炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸させた炭素繊維強化プラスチックでできています。

カーボンロッドの最大の特徴は軽くて反発力があるということです。1972年に世界でオリムピックというメーカーが初めて「世紀鮎」という商品名の鮎竿に採用して、それまでの7.2mのグラスロッドが約700gちょっとだったのに対しカーボンロッドでは同じ長さで500g中盤ほどという2割以上の軽量化に成功しました。当時のダイワの生産本部技術部ロッド技術課長の戸澤氏は「カーボンロッドの登場は、グラスロッド以上の革命的な出来事だった」と述べています。

現在に至ってはダイワから9mで195gという凄まじいものも登場しています。釣竿の歴史とはまさに軽量化の歴史なのです。

ちなみに私は世界初のカーボンロッドはダイワだと思っていたんですが、意外にそうではなかったみたいですね。しかし、それ以降はダイワが世界のカーボン技術を牽引し続け現在でも釣竿のカーボン技術においては自他ともに認める世界ナンバーワンです。

その技術が認められ、医療の会社と大学とダイワが共同で脊椎を固定する世界唯一のカーボン製ねじを開発していたりします。

グラスロッドの素材と特徴

グラスロッドはガラス繊維強化プラスチックでできています。グラスロッドの場合はエポキシ樹脂ではなくフェノール樹脂が使われています。

特徴は非常に重く低反発ということですが、その低反発という特性を活かして一部のルアーロッドなどには今でも採用されています。

グラスロッドは1950年代に商品化され、竹竿と違い同じものを大量生産でき、またガラス繊維の含有量や角度を変えることで様々な種類の釣竿を製造できるということで、釣竿を工業製品化することに成功しました。

しかし実はスペック的には意外に、反発力も重さも竹竿とそれほど変わらないので、1970年後半にカーボンロッドが普及し始めたことに伴い次第に主役の座を奪われ、現在では特殊な用途にしか使われなくなりました。

カーボン含有率とは

カーボンロッド、グラスロッドと言っても100%カーボンや100%グラスの竿というのはほぼありません。大体カーボンが80%後半~90%後半で残りがグラスというのが一般的です。そこで、カーボン何%以上がカーボンロッドなのかを決める必要がでてきます。

これは全国釣竿公正取引協議会が決めています。

グラスロッド
グラス繊維を50%以上使用して製造したもの。

カーボンロッド
カーボン繊維を50%以上使用して製造したもの。

※使用繊維重量(使用繊維を重量割合で表わしたもの)を密度で割り、使用繊維体積に換算し、その使用割合を表わしたもの。

全国釣竿公正取引協議会、使用材料別名称の表示

なお、ちょうど50%の場合はどっちなんだよということですが、書いていませんでした。

釣竿の構造

釣竿は複数の角度を持った繊維を組み合わせた炭素繊維強化プラスチックです。

0度方向の繊維が曲がりに対する復元力を担当し、90度方向の繊維がパイプが潰れてしまう力に対する抵抗力を担当している。これが釣竿の構造の本質です。

上記が釣竿の本質です。それではもう少し細かく解説していきます。

釣竿の基本構造

釣竿は簡単に言うと先のとんがったパイプ状の炭素繊維強化プラスチックです。プリプレグという乾いていない柔らかい状態の炭素繊維強化プラスチックのシートをマンドレルという金属の棒に巻き付けて、それを加熱して硬化させて、最後に棒を引き抜くことによって、円錐状のパイプが出来上がります。

プリプレグと繊維の向き

プリプレグは一方向に引きそろえられた炭素繊維でできています。竿の向き(0度)に繊維が揃っているということは容易に想像できますが、実はそれだけだと竿が折れやすくなってしまいます。曲がった竿を復元させる力は0度の炭素繊維によって強化されていますが、パイプがつぶれてしまう力に抵抗する力は全てエポキシ樹脂に依存してしまっているからです。

そこでさらに繊維の向きが90度になる層を追加して竿を製造します。これでパイプが潰れる力に抵抗する力を与えるのです。

現在ではそこからさらに進化し0度方向の繊維を内層と外層から45度の繊維で挟み込んだりと様々なものがでてきています。

チューブラーとソリッド

こちらは内部の構造ではなく、完成品に対して使われる言葉です。よく出てくる言葉なので覚えておきましょう

チューブラー
中身が詰まっておらず中空になっているものです。釣竿のほとんどはチューブラー構造です。上記で説明した通り釣竿はこっちの方が主流です。

ソリッド
中身が詰まっている棒のような構造をソリッドと言います。非常に折れにくくしなやかに作れるため、ソリッドティップといって、ティップ部だけソリッドが使われることが多いです。竿全体がソリッドでできているものをフルソリッドといいますが、非常に重くなるため一部の竿にしか使われません。

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Posted by UL&GT